『ウィルス対策』と『ファィルのウイルスチェック』
ホームページ勉強会資料より抜粋
西那須野支部 三宅 節雄 
 Windows には無償のウィルス対策ソフト『Windows Defender』が標準で装備されています。無償にもかかわらず優れたウイルス対策機能が含まれていますが、何故かランサムウエアーに対しては標準では非適用になっています。
 ここでは
 Ⅰ『Windows Defender』にランサムウエアーに対する防御機能をONにする
 Ⅱ『Chrome』にマルウェアやフィッシングサイトからの保護を強化
 Ⅲ『VIRUSTOTAL』でファイルの「ウイルスチェック」
 の実施方法を説明します。
 
Ⅰ.『Windows Defender』にランサムウエアーに対する防御機能をONにする
*ランサムウェアの定義
 ランサムウェアとは、被害者のデータを暗号化するマルウェアの一種のことで、感染すると、ファイルやネットワークへのアクセスを復元するために、攻撃者から「身代金」つまり金銭が要求されます。通常、身代金の支払いが行われると、被害者は暗号化解除キーを受け取り、ファイルへのアクセスを復元できます。身代金の支払いが行われないと、脅威アクターは、データリークサイト(DLS)にデータを公開したり、ファイルへのアクセスを永久にブロックします。
 ランサムウェアは、政府セクター、教育セクター、金融セクター、医療セクターなどの広範なセクターを標的にした最も有名なマルウェアタイプの1つになっており、毎年、世界中で数百万ドルが強奪されています。
  1.タスクバーの左の赤で囲んだをクリック。
2.が表示されるので、赤で囲んだをクリックし、『Windows Defender』
  を起動。
3.左のバーのウイルスと脅威の防止をクリックし、一番下までスクロールし、ランサムウエア防止
  の管理をクリック。
  
4.ランサムウエアの防止のコントロールされたフォルダーアクセスのオフボタンをクリック。
  
5.何時もの様に変更の許可を聞いてくる。「はい」をクリック。
  
6.ランサムウエアの防止が「ON」になりました。
  

Ⅱ.『Chrome』にマルウェアやフィッシングサイトからの保護を強化
  
*マルウェアとウイルスの違い
 マルウェア(malware)とは、英語のmalicious(マリシャス:悪意のある)にsoftware(ソフトウェア)の2つの単語が組み合わさった造語です。ウイルス(コンピューターウイルス)やワーム、トロイの木馬、スパイウェアなど、ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアを総称する言葉です。
 ただし、一般にそれほど普及していない言葉であるため、マルウェアのことをウイルスやコンピューターウイルスという言葉で表現する場合もあります。 
 *フィッシングサイトとは?
 「フィッシングサイト」は、実在の宅配業者や金融機関、ショッピングサイトなどを装った偽のサイトで、アカウント・IDやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報を入力させ騙し取るために設けられます。実際のロゴを使用していたり、真正のWebページとまったく同じデザインを盗用していたりするため、一見しただけでは本物と見間違ってしまう可能性があり、個人情報を入力する際には十分に注意する必要があります。

下記に簡単な例を示します・・・・。
那須シニアネットのURLは http://www.nasu.senior.ne.jp/ ですが、クリックしてみて下さい。
簡単に、全く別のページを開かせることができます。
  ※この項目はEdgeではデフォルトで対応済みですが、Chromeでは別途オプションとして組み込みます。

1.Chromeを起動し「windows defender browser protection」で検索欄します。
  
2.下記の様な画面になりますので、一番上の『Microsoft Defender Browser Protection - Chrome
  ウェブストア』を選択し、クリックします。
  
3.『Microsoft Defender Browser Protection』が表示され、赤枠で囲んだ場所に日本語に翻訳すると
  『マルウェアやフィッシングサイトからの保護を強化』と書かれています。
  右上の「Chromeに追加」をクリックします。
  

Ⅲ.『VIRUSTOTAL』でファイルの「ウイルスチェック」
   VirusTotalは、ファイルやウェブサイトが悪性であるか否かを検査できるGoogle社が提供する世界最大の脅威インテリジェンスソリューションです。
 30億以上のファイル、50億以上のURL、30億以上のドメイン、50億以上のPassive DNSレコードといった膨大なデータを保有しており、多様なデータベースを用いた多角的な調査が可能です。
 VirusTotal は、シマンテック、トレンドマイクロ、マイクロソフト、アバスト、マカフィー、キングソフト等、70 を超えるウイルス対策スキャナと URL/ドメイン ブロックリスト サービスを使用してアイテムを検査するほか、調査対象のコンテンツからシグナルを抽出するためのさまざまなツールを備えています。

1.『VIRUSTOTAL』へアクセスすると各画面になります。
  
2.検査したいファイルをD&Dで乗せる
  
3.検査中は下図の表示になります
  
4.検査結果は下図の様に表示されます
  
5.『まとめ』タブをクリックすると下図の様に表示されます。
  74のセキュりティーベンダー中の1つのベンダーが悪意のあるファイルとしてフラグ付けされました